ヘモ.net おしりの悩みnet相談室

痔について知る その他の肛門疾患について

直腸脱とは?

直腸脱(ちょくちょうだつ)は、肛門から直腸の粘膜や全体が外へ飛び出してしまう状態です。高齢女性に多く見られますが、便秘や排便時の強いいきみが引き金になります。

肛門掻痒症とは?

肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)とは、肛門のまわりがムズムズとかゆくなり、皮膚に炎症を起こしてしまう病気です。湿疹やアレルギー、汗、石けん、便の刺激などさまざまな要因が関係します。

毛巣洞・毛巣瘻とは?

毛巣洞(もうそうどう)は、尾てい骨のあたり(お尻の割れ目)に毛が皮膚の中に入り込み、膿がたまったり、炎症を繰り返す病気です。毛巣瘻(もうそうろう)になると、皮膚に小さな穴が開いて膿が出たりします。

大腸がんと肛門の症状

「痔だと思っていたら実は大腸がんだった」ということもあります。特に、便に血が混じる・下痢や便秘を繰り返す・便が細くなるなどの症状がある場合は、早めの検査が必要です。
柴田病院では、肛門の症状と大腸の病気との鑑別も丁寧に行います。

大腸ポリープと痔との違い

大腸ポリープは、大腸の内壁にできる小さな「いぼ」のような突起です。良性のことが多いですが、一部はがんに進行することもあり、内視鏡検査での早期発見が大切です。

よくある質問(Q&A)

肛門がかゆいのは痔ですか?
痔とは限りません。肛門掻痒症や湿疹、アレルギー、ストレスなども原因となります。
痔のように見えるけれど大腸がんかもしれない?
出血の性質や年齢、他の症状から鑑別が必要です。一度の検査で安心できる場合も多いため、まずはご相談ください。
若いのに毛巣瘻ってありますか?
はい。毛深い体質や長時間の座位、汗をかきやすい環境のある若い男性に多く見られます。

早期受診のすすめ(内視鏡検査のご案内を含めて)

「痔かな?でも恥ずかしいし…」「様子を見ていたら、治ったかも?」そう思っている方も、もしかしたら「痔ではない別の病気」が隠れているかもしれません。 「たかが痔だと思っていたら、実は命に関わる病気だった」――そんな例は決して珍しくありません。
排便時の出血や違和感は、多くの方が「痔のせいだろう」と思いがちですが、大腸がんや大腸ポリープといった重大な疾患も、非常によく似た症状を示すため、自己判断はとても危険です。
特に以下のような症状がある場合は、痔と間違いやすい大腸がんや大腸ポリープの可能性も考慮する必要があります。

  • 出血が続いている
  • 便に血が混ざっている
  • 下痢や便秘をくり返す
  • 便が細くなった
  • おなかが張る、残便感がある

柴田病院では、肛門の専門診察とあわせて、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)による精密なチェックも可能です。

  • 日帰り検査
  • 豊富な実績をもつ医師による安心の対応

早期発見で、未来が変わります。

特に「出血」や「便の変化」がある方は、「痔に似た症状が、本当に痔かどうかわからない」という認識を持ち“痔のような症状”こそ、検査でしっかり確かめることが大切です。「痔だと思い込まず、念のため調べてみる」という判断が、ご自身の安心と健康につながります。